【完全ガイド】ブランド買取査定が安いのはなぜ?プロが教える資産価値を落とさない極意

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【完全ガイド】ブランド買取査定が安いのはなぜ?プロが教える資産価値を落とさない極意

岩本雄二

岩本雄二

オーナーの岩本雄二です。 2011年3月に古物商として起業し、10年以上実店舗を運営してきました。
現在は無店舗型古物商として活動しています。

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こんにちは。【ブランドアンティーク弁天堂】、オーナーであり現役の遺品査定士でもある「岩本雄二」です。

ご自身が大切に愛用してきたバッグや、ご家族から譲り受けた高級時計をいざ手放そうとお店に持ち込んだ時、「ブランド買取の査定がなぜこんなに安いのか?」と疑問に思ったり、不満を感じたりすることってありますよね。

実際に私のお店にも、他店でひどい価格を提示されてショックを受けてしまったという方や、ネット掲示板を見て買取相場の基準がわからず手放すのが不安だというご相談が毎日のようによく寄せられます。

また、少し傷があるボロボロの状態だと全く値段がつかないのかといったお悩みや、なぜ店舗によって数万円、場合によっては数十万円も価格に差が出るのかという裏側の理由を知りたいというお声も耳にします。

昨今の2026年を見据えたラグジュアリー市場では、ブランド品や時計は単なる「消費財」ではなく「流動性の高い実物資産」としての側面が非常に強くなってきているのですね。だからこそ、1円でも損をしたくないと考えるのは当然のことかなと思います。

この記事では、そうした皆様の疑問や不安に寄り添い、現役の査定士としての視点から業界の裏側や価格が決まるメカニズムを包み隠さずお伝えしていきます。少しの知識と準備があるだけで、大切な品物を不当に安く手放してしまうリスクを大幅に減らし、納得のいくお取引ができるようになりますよ。

このページのポイント

  • 正規店の販売価格と中古市場の買取相場に生じるギャップの仕組み
  • お店の在庫状況や品物の状態が査定額を下げるリアルな裏事情
  • 悪質なトラブルを未然に防ぐための優良な買取業者の選び方
  • 資産価値を落とさず少しでも高く売るための日常的な手入れと準備

ブランド買取の査定がなぜ安いのか裏側を解説

ブランド買取の査定がなぜ安いのか裏側を解説
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

買取店のカウンターで査定額の提示を受けた時、「数年前にあんなに高い金額で買ったのに、どうしてこんなに安くなってしまうのだろう」とショックを受ける方は決して少なくありません。

しかし、私たち査定士がお客様を騙そうとして意図的に買い叩いているわけではなく、そこには中古流通市場ならではの明確な構造と理由が存在します。まずは、ブランド品の価格がどのように決定されているのか、その裏側のメカニズムについて詳しく見ていきましょう。

販売価格と買取相場に生じる明確な違い

販売価格と買取相場に生じる明確な違い
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

ブランド品を売ろうと思ったとき、多くのお客様の頭の中にある基準は「直営店で購入した時の定価(正規店販売価格)」です。

しかし、いざ査定に出してみると、その想定金額との大きなギャップに直面します。なぜこのような乖離が生まれるのかというと、市場には大きく分けて3つの全く異なる価格層が存在しているからなのです。

消費者が抱きがちな「定価」という錯覚

まず1つ目の価格層は「正規店販売価格(定価)」です。これはブランドが設定した新品の価格であり、ブランドの長年にわたる歴史的背景、洗練されたデザイン費、一等地にある店舗でのラグジュアリーな接客体験といった無形の付加価値がすべて上乗せされた最高値となります。

しかし、私たちが買い取る際の基準がこの定価になることは、一部の極端なプレミアがつくヴィンテージモデルや、需要が供給を遥かに上回る限定生産の時計などを除き、基本的にはあり得ません。

たとえ購入後に一度も箱から出さず、保護シールやタグが付いたままの完全な未使用品であったとしても、それが直営店から消費者の手に渡った時点で、流通上の扱いは「新品の魔法」が解け、「中古品(あるいは新古品)」へと変容してしまうのです。

この厳格な定義が、市場のルールとなっています。

中古市場を支配する3つの価格構造

2つ目が「中古品販売価格」です。一度でも消費者の手に渡った品物が、古物商やリサイクルショップ、あるいはフリマアプリ等で再び販売される際の価格です。

この価格は、現在の為替相場(円安・円高)や、その時々のファッショントレンドによる需要と供給のバランスによって日々変動しています。近年のラグジュアリー市場では、富裕層の増加や都市部への富の集中により、一部のハイブランド品は新品以上の価格で取引されることもありますが、大半のモデルは定価を下回る相場で落ち着きます。

そして3つ目が、私たち査定士がお出しする「古物商における買取価格」です。これは、2つ目の中古品販売価格から、私たちお店が負担する様々な経費を引いた金額となります。

価格の層市場における意味合い査定プロセスへの影響
正規店販売価格(定価)ブランド直営店で販売される新品の価格査定の上限基準値。ヴィンテージ等を除きこれを超えることはない
中古品販売価格(相場)リサイクルショップ等で再び販売される価格査定士が最終的な再販予測を立てるための最重要指標
古物商における買取価格お客様から実際に買い取る際の提示額中古販売価格から経費・メンテナンス代・在庫リスクを引いた純額

買い取った品物をそのまま店頭に並べるわけにはいきません。商品のクリーニングや職人によるメンテナンス費用、店舗の運営に関わる人件費、そして「もし長期間売れ残ってしまったら」という在庫滞留リスクや相場下落リスクが必ず伴います。

私たちが提示するのは、あくまでこのリスクと経費を差し引いた純粋な「買取価格」であるという事実をご理解いただくだけでも、査定額が安く感じてしまう理由への納得感が大きく変わるかなと思います。

店舗の在庫状況が査定金額を下げる理由

店舗の在庫状況が査定金額を下げる理由
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

「A店とB店に全く同じバッグを持ち込んだのに、査定額が数万円も違った」というご経験はありませんか?多くのお客様が不思議に思うこの現象ですが、実はこれ、その店舗の裏側にある「現在の在庫状況」や「再販ルートの強さ」がダイレクトに影響している結果なのです。

在庫過多がもたらす「意図的な減額」

例えば、ある定番の人気ブランドバッグがあったとします。全国的な相場としては安定しているモデルであっても、たまたま査定に持ち込んだ店舗に、同じカラー、同じサイズのバッグの在庫がすでに複数個溢れていたとしましょう。

この場合、店舗の経営陣や査定士としては「これ以上同じものを高い金額で買い取っても、すぐには売れずに長期間在庫として抱えてしまうリスクが高い」と判断します。

また、在庫がダブついているということは、陳列スペースを圧迫し、結果的に値下げをして販売しなければならない未来も容易に予測できます。

その結果、全国的な相場表の通りに高値を提示するのではなく、意図的に少し低めの査定額を提示して自社のリスクを回避しようとするのです。これが、複数店舗で査定額にバラつきが出る最大の要因の一つですね。

特定の顧客の存在が高額査定を生むことも

逆に、全く逆のパターンも存在します。例えば、特定の顧客様から「このモデルのこの色が入荷したら、いくらでもいいからすぐに連絡してほしい」という強力な購入リクエストが入っている場合や、自社で海外の富裕層向けオークションという強力な販売パイプを持っているお店の場合です。

このような状況では、買い取った直後に利益を出して捌けることが確定しているため、店舗側は多少無理をして相場以上の高値をつけてでも、他店に取られる前に自社で買い取ろうと積極的に動きます。

つまり、査定額というのは単なるネット上のデータだけでなく、そのお店のリアルタイムな裏事情によって生き物のように変動しているのですね。だからこそ、1店舗だけで判断せず、専門性を持つ古物商に相談することが大切になります。

傷やボロボロの状態でひどい価格になる原因

傷やボロボロの状態でひどい価格になる原因
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

長年愛用してきた品物であれば、どうしても角が擦れたり、持ち手が黒ずんだりしてしまいますよね。「こんなボロボロの状態では、ひどい価格になるか、そもそも買い取ってもらえないのではないか」と不安に思う方も多いでしょう。

実際のところ、品物の物理的な状態(コンディション)は査定額を決定する上で非常に大きなウエイトを占めます。

修復にかかるコストとニオイの問題

なぜ傷や汚れがあると大きく減額されてしまうのか。それは、私たち買取店が次にその品物を販売する前に、提携している専門の修理工房や職人に依頼して、可能な限り綺麗な状態に復元するための「メンテナンス費用」が余分にかかってしまうからです。

例えば、バッグの内側の革が湿気でベタベタに剥がれてしまっている場合、内張りを全て張り替える大掛かりな修理が必要になるため、その修理代金(数万円規模になることもあります)がそのまま査定額からマイナスされてしまいます。

また、高級時計の場合、外装の傷を消すための「外装仕上げ(ポリッシュ)」にも注意が必要です。質の悪い非正規業者によって荒い研磨が行われていた場合、ケースやラグの本来の美しい形状が変形してしまい、取り返しのつかない価値の低下を招きます。こうなると、プロの査定士は大幅な減額をせざるを得ません。

さらに、意外と見落としがちでありながら、査定士が最も気にするのが「ニオイ」です。

タバコ、香水、防虫剤、カビなどの強いニオイが繊維や革の奥深くまで染み付いていると、最新のオゾン脱臭機などを使っても完全に取り切れないことが多く、次の買い手が見つかりにくくなります。中古品を買うお客様はニオイに非常に敏感であるため、見た目は綺麗でもニオイが原因で大幅な減額対象となってしまうケースが後を絶ちません。

しかし、だからといって「売れない」と諦めて捨てる必要はありません。

ルイヴィトンやシャネル、ロレックスといった一流ブランドの品物であれば、部品取りとしての需要や、自社でリペア工房を持つ業者、あるいはリペアを前提とした海外バイヤーからの需要などもあるため、どんなにボロボロでもプロの目で見ればしっかりと価値がつくケースが多いのです。

偽物やコピー品を警戒するプロの裏事情

偽物やコピー品を警戒するプロの裏事情
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

査定額がシビアになるもう一つの大きな理由に、中古ブランド市場を脅かす「偽造品(スーパーコピー)」の存在があります。この問題は業界全体にとってのガンであり、私たちの査定基準を厳格にしている最大の要因でもあります。

巧妙化するN級品とプロの防衛策

近年、中国などを拠点に製造される「N級品」と呼ばれるスーパーコピーは、見た目や重量、さらには本物と同じような手触りの素材や、本物に実在するシリアルナンバーを不正にコピーして使うなど、極めて精巧に作られており、もはや一般消費者の目には本物との区別が全くつきません。

こうした偽造品(コピー商品)の流通は、正当な経済活動を阻害するだけでなく、背後にある国際的な犯罪組織の資金源となるため、国を挙げての厳しい対策が行われています(出典:特許庁『模倣品対策』)

私たち査定士は、こうした偽物を誤って買い取ってしまうリスクと常に戦っています。もし偽物を買い取ってしまい、それを正規の店舗で販売してしまえば、お店の長年培ってきた信用は一瞬にして失墜し、最悪の場合は商標法違反などの罪に問われる可能性すらあります。

そのため、査定の現場では、ルーペを使ってロゴの刻印の深さやフォントの均一性、ステッチのテンション、金具のメッキ処理、そして目立たないコバ(革の断面)の処理まで、文字通り穴のあくほど徹底的に確認します。

違和感がある品物へのシビアな対応

査定の際、もしほんの少しでも「本物の法則と違う」という違和感があった場合、私たちはリスクを避けるために「当店での基準に満たないためお買取できません」と事前にお断りするか、あるいは「万が一偽物であっても店舗が大きな損をしないような極端に安い価格」をあえて提示せざるを得ない場合があります。

お客様ご自身は正規店で買った本物だと信じていても、ご家族が過去にネットオークションや信頼できない詐欺サイトで購入した品物が混ざっているケースは決して珍しくありません。

プロが異常に警戒するこの裏事情が、結果的に厳しめの査定額を生む一因となっているのです。そのため、どこで購入したかという履歴情報は、私たちにとって非常に重要な判断材料になります。

ギャランティなどの付属品がない場合の減額

ギャランティなどの付属品がない場合の減額
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

ブランド品を査定に出す際、「箱や保証書はかさばるから捨ててしまった。本体だけ持ってきた」というお客様が頻繁にいらっしゃいます。もちろん本体だけでも買取自体は可能な店舗がほとんどですが、査定額を最大化するという観点から見ると、これは非常にもったいない行為と言わざるを得ません。

真贋リスクと再販価値の低下

特に重要なのが「ギャランティカード(保証書)」と「購入時のレシート(販売証明書)」です。なぜこれらがないと減額されてしまう(=査定が安くなる)のでしょうか。それは先ほどご説明した「偽物リスク」に直結するからです。

保証書や正規店のレシートが揃っているということは、その品物が間違いなく正規のルートで購入された本物であることの客観的な証明になります。これにより、私たちが真贋鑑定にかける時間的コストや心理的なリスクを大幅に下げることができるのです。「この品物なら絶対に大丈夫だ」という確証が得られれば、私たちは自信を持って強気の買取価格を提示できます。

逆に言えば、本体しかなく証明するものがない場合は、万が一のコピー品リスクを店舗側が背負わなければならないため、そのリスクヘッジの分だけ査定額を下げざるを得ないという裏事情があるのですね。

また、高級時計の場合、腕のサイズを調整した際に外した「余りコマ」がないと、次の販売ターゲットが細身の方に限定されてしまいます。販売機会が減るということは、それだけ買取価格も下がるということです。モデルによっては、コマが一つないだけで数万円単位の痛い減額になってしまうこともあります。

内部メンテナンス履歴が数百万円の差を生むことも

時計に関しては、外見の付属品以上に「オーバーホール(分解掃除)」の履歴が資産価値を決定づけます。

ロレックスやオーデマピゲといった高級時計において、ブランドの正規メンテナンスを受けた記録(国際サービスギャランティーカードなど)があるかどうかで、買取価格に数十万円単位の差が生じます。

さらに、パテックフィリップやリシャールミルのような超高額な複雑機構モデルにおいては、非正規の業者で修理された履歴があると、メーカー公式のメンテナンス自体を拒否されることがあり、資産としての流動性が著しく損なわれるため、数百万円単位での致命的な減額になることもあります。

内部機構のメンテナンス履歴は、まさに実物資産としての信頼の証なのです。

【遺品査定士が暴露】ブランド買取査定士の裏側と適正価格を引き出す極意

こんにちは。ブランドアンティーク弁天堂、オーナーであり、現役の「遺品査定士」でもある岩本雄二です。 ご自身が大切にしていたバッグや時計、あるいはご親族の遺品整理で見つかった思い出の品を売る時、ブランド買取における査定士の裏側はどうなっているのか、理由も分からず安く買い叩かれないか不安になることってありますよね。 実際に、ブランド品の買取査定基準が不透明だと感じたり、店舗ごとに価格差が出る裏事情を知りたいと考える方は多いかなと思います。また、査定士になるための資格はどうなっているのか、あるいはブランド買取の ...

なぜ安い?ブランド買取の査定で損しない極意

なぜ安い?ブランド買取の査定で損しない極意
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

ここまで、ブランド買取の査定がなぜ安くなってしまうのか、その構造的な理由や店舗の裏事情、そしてメンテナンス履歴の重要性などをご理解いただけたかと思います。

次はその仕組みを逆手にとって、皆様の大切な資産を守るための具体的な防衛策や極意について解説します。損をしないためには、事前のちょっとした準備と、正しい業者選びが何よりも重要になってきますよ。

フリマアプリと比較した際の買取業者の魅力

フリマアプリと比較した際の買取業者の魅力
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

最近は、スマートフォン一つで手軽に出品できるフリマアプリを使って、ご自身で直接販売する方も増えました。

「買取店は安く買い叩くから、自分で売った方が中間マージンを抜かれずに高く売れるのでは?」と考えるのはごく自然なことです。

確かに、表面上の販売価格はご自身で自由に高く設定できるため、一見するとお得に思えるかもしれません。

見えないコストとすり替え詐欺の恐怖

しかし、数十万円単位の高額なブランド品に関しては、個人間取引には非常に高いリスクと見えないコストが伴うことを考慮しなければなりません。

まず、売れた金額からプラットフォーム側に約10%という決して安くない販売手数料が引かれます。さらに保険をかけた高額な運送費の負担、丁寧な梱包資材の用意、そして見知らぬ相手とメッセージのやり取りをする手間と時間がかかります。

これらを差し引くと、最終的に手元に残る金額は専門の買取店に出した時と大差ないケースも多いのです。

何より一番怖いのは、購入者から「届いた商品が偽物ではないか」「説明にない傷があったから全額返金してほしい」と言いがかりをつけられるトラブルです。

最悪の場合、返品を受け付けたら中身を精巧な別の偽物(スーパーコピー)にすり替えられて送り返されるという、悪質な詐欺被害も横行しています。その結果、品物もお金も失うという最悪の事態になりかねません。

その点、私たちのような専門の古物商を通じた買取であれば、査定料や手数料は一切かからずその場で即日現金化できますし、プロの鑑定を挟んでお店が責任を持って買い取るため、後からクレームが来るような後腐れのない安全な取引が完全に保証されるという圧倒的な魅力と優位性があります。

悪質なトラブルを避ける優良な業者の選び方

悪質なトラブルを避ける優良な業者の選び方
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

大切な品物を不当に安く手放さないためには、優良な買取業者を見極める目を持つことが必須です。世の中には誠実な業者ばかりではなく、知識のないお客様を狙って相場を大きく下回る金額で強引に買い取ろうとする悪質な業者も一部存在します。

特に、突然自宅に訪問してくるような押し買い業者や、遺品整理の際に入り込んでくる無許可業者には十分な注意が必要です。

論理的な説明ができるかどうかが鍵

まず大前提として、各都道府県の公安委員会から「古物商許可」を正規に取得している業者を選ぶことが絶対条件です。ホームページや店頭に許可番号が明記されているかを必ず確認してください。

一般の「不用品回収業者」は、ブランド品や骨董品の市場価値を判定する専門的な鑑定眼を持たないため、重量や体積で一律の「ゴミ」として処理され、本来なら数十万円の価値があるものが不当に安く引き取られたり、逆に処分費用として請求されたりするリスクがあります。

さらに、査定の際に「なぜこの金額になったのか」という根拠を、論理的かつ丁寧に説明してくれるかどうかが重要な見極めポイントです。

「古いモデルだから安いです」「今は人気がないので」といった曖昧な説明しかせず、詳細な減額理由(どこに傷があるのか、内部機構の状態はどうなのか、現在のマクロな市場相場はいくらなのか、修理にどれくらいかかるのか)をはぐらかすような業者は避けた方が無難です。

本当に信頼できる査定士であれば、市場の動向や品物の状態を踏まえ、お客様が納得いくまで誠実に説明を尽くす姿勢を持っているはずです。

資産価値を落とさないための日常的な手入れ

資産価値を落とさないための日常的な手入れ
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

いざ査定に出すその日のためだけでなく、日頃からの扱い方が将来の資産価値(買取価格)を大きく左右します。ブランド品は非常にデリケートな素材で作られていることが多いため、正しい保管方法を知っておくことが極意です。

日本の気候からブランド品を守る

例えばバッグであれば、使用後は必ず中身をすべて空にして、型崩れを防ぐために柔らかい紙(アンコ)を詰めて保管します。また、日本の気候は湿気が多いため、クローゼットの奥深くにしまいっぱなしにするのではなく、定期的に風通しの良い日陰に出して湿気を逃がすことが、カビや内側の革のベタつき(加水分解)を防ぐ最大の防衛策になります。

時計に関しては、駆動方式による違いも知っておきましょう。ロレックスのような機械式時計は、定期的なオーバーホールを行えば数十年にわたって資産価値を高く維持できます。

一方で、電池で動くクオーツ式高級時計は、電子回路の寿命があるため、機械式に比べると中長期的な価値が下がりやすい傾向があります。

しかし、クオーツ式であっても、電池切れを放置せずに2〜3年ごとに交換して液漏れを防ぐことや、スマートフォンなどの強い磁気を発するものから遠ざけるといった配慮を続けることで、価値の急落を防ぐことが可能です。

間違ったお手入れによる悲劇

良かれと思ってやってしまう最大のミスが、市販の強力な革用クリーナーやアルコールスプレーを使ってしまうことです。ブランド独自の繊細な染料が剥がれ落ちて激しく変色したり、シミの原因となってしまい、本来なら高値がついたはずの品物が大幅な減額になってしまう悲しい失敗例を現場で何度も見てきました。

日常的な手入れは、使用後に「乾いた柔らかい布で優しく乾拭きする」程度に留め、ひどい汚れや機械の不調は自己流で触らずにそのままプロに見せるのが一番安全です。

プロが教える高く売るコツと事前の準備

プロが教える高く売るコツと事前の準備
イメージ:ブランドアンティーク弁天堂

査定店に持ち込む直前にできる準備としては、やはり可能な限りの「セルフメンテナンス」と「付属品の収集」です。バッグのポケットの隅に溜まったホコリをガムテープなどで取り除き、表面を軽く乾拭きしておくだけでも、査定士の第一印象は劇的に良くなります。

「とても大切に扱われていたんだな」というポジティブな印象は、無意識のうちに査定額へのプラスアルファに繋がります。また、購入時の箱、保存袋、保証書、時計の余りコマやオーバーホールの証明書などは家の中をもう一度探して、必ず一緒に持ち込むようにしてください。

査定士との誠実なコミュニケーション

また、お店のカウンターで査定士と対話する際は、対等で誠実なコミュニケーションを心がけてください。「いつ頃、どこで購入したものか」「どのくらいの頻度で使っていたか」「正規店でメンテナンスしたことはあるか」といったヒアリングに対して、覚えている範囲で正確に答えていただけると、査定士も安心してお値段をつけやすくなります。

大柄な態度をとったり、見栄を張って嘘をついたりすることは、百戦錬磨の査定士にはすぐに見抜かれてしまい、柔軟な価格交渉の余地を奪うため絶対に避けるべきです。

さらに、売却のタイミングも重要です。新生活シーズン(春)やボーナス時期(夏・冬)の前は、買取業者も在庫確保のために相場を上げやすい傾向があります。

事前にインターネットを利用して、ご自身の品物と同等の状態の中古品がどれくらいの価格で販売されているか(相場感)をある程度調べておくことは非常に有効な自己防衛策になります。

相場感を持っていれば、万が一明らかに安すぎる金額を提示された場合でもすぐに気付くことができますし、「他店ではこれくらいの実績があったのですが」と論理的に交渉することが可能になります。

さらに詳しい交渉のテクニックや高価買取のポイントについては、弊社のブランド品を1円でも高く売るためのプロのコツについて解説した記事で、プロの視点からさらに深く解説していますので、ご来店前にぜひ参考にしてみてくださいね。

まとめ:なぜブランド買取の査定は安いのか

ここまで、ブランド買取の査定が安いと感じてしまう理由や、価格が決定されるメカニズム、そして大切な資産価値を落とさないための極意についてお話ししてきました。ブランド買取という業界は、どうしても専門知識やデータを持つお店側と、一般のお客様の間に「情報量の格差(情報の非対称性)」が大きくなりがちです。

だからこそ、正規店の定価と中古相場の違いや、店舗ごとの在庫事情による価格変動、そして偽物リスクやメンテナンス履歴に対するプロの警戒心といった「裏側の事情」を知っておくことは、皆様の大切な資産を守り、納得のいく取引をするための最大の武器になります。理由もわからず安く買い叩かれるのではないかという不安は、正しい知識を持つことで必ず払拭できます。

ご自宅のクローゼットに眠っている古いバッグや、止まってしまって動かなくなった時計、あるいは遺品整理で出てきた価値のわからない品物でも、私たちプロの遺品査定士がしっかりとその歴史と価値を見出します。

「ギャランティカードをなくしてしまった」「かなり使い込んでいてボロボロになっている」といった状態でも、独自の修理工房や強力な海外販売ルートを持つ弁天堂なら、適正な価格で買い取れるケースが多々あります。

大切にしていた品物の価値がトレンドの変化や経年劣化によってさらに下がってしまう前に、まずはブランドアンティーク弁天堂までお気軽にご相談ください。皆様の思い出が詰まった品物を、プロの目と誠意を持って、一つひとつ丁寧に査定させていただきます。

※本記事でご紹介した価格相場、査定基準、および真贋判定に関する情報は、執筆時点での一般的な目安となります。品物の状態や市場のマクロ経済状況(為替相場など)により日々変動いたしますので、正確な情報は公式サイトをご確認いただくか、最終的なご判断は専門の査定士にご相談いただきますようお願いいたします。

【遺品査定士が暴露】ブランド買取査定士の裏側と適正価格を引き出す極意

こんにちは。ブランドアンティーク弁天堂、オーナーであり、現役の「遺品査定士」でもある岩本雄二です。 ご自身が大切にしていたバッグや時計、あるいはご親族の遺品整理で見つかった思い出の品を売る時、ブランド買取における査定士の裏側はどうなっているのか、理由も分からず安く買い叩かれないか不安になることってありますよね。 実際に、ブランド品の買取査定基準が不透明だと感じたり、店舗ごとに価格差が出る裏事情を知りたいと考える方は多いかなと思います。また、査定士になるための資格はどうなっているのか、あるいはブランド買取の ...

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オーナーの岩本雄二です。 2011年3月に古物商として起業し、10年以上実店舗を運営してきました。
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