- NETFLIXドラマ【阿修羅のごとく】第1話のクライマックスで母と娘たちが観ていた人形浄瑠璃のシーンで人形が人から大蛇に変わるシーンが怖かった。
人形で演じられた清姫が人の姿から大蛇へと切り替わるシーンは、インパクトがあります。
阿修羅のごとくで演じられた人形浄瑠璃とはどんな物語であの人形がどういったものかを調べてみました。

平安時代の伝説、道成寺にまつわる、安珍・清姫(あんちん・きよひめ)の物語
安珍清姫の悲恋物語
ドラマのクライマックスで、母と娘達が人形浄瑠璃を観ているシーンがあります。
あらすじ(話は全部で五段あります。この渡し場の段は、そのうちの四段目にあたります)
- 初演年: 1759年
- ジャンル: 人形浄瑠璃
- 主要キャラクター: 清姫、安珍、船頭
- テーマ: 愛、嫉妬、変身
安珍清姫の物語は、平安時代に起こった伝説で、和歌山県の道成寺にまつわる悲恋の物語です。若い僧・安珍が熊野三社へお参りに行く途中で清姫に出会うところから始まります。
彼女は安珍に一目惚れし、彼に宿を提供します。しかし、安珍は彼女の気持ちに応えることは出来ず、参拝を終えた後に戻ってくることを約束します。
安珍は清姫の期待に応えることなく、参拝を終えた後そのまま帰ってしまいました。
清姫は安珍の裏切りに怒り狂いついには大蛇に姿を変えて安珍を追いかけます。彼女は日高川を渡り、道成寺にたどり着きます。
安珍は寺の鐘の中に隠れますが、清姫はその鐘を焼き尽くし、安珍もその中で命を落としてしまいます。
男性と女性との愛と裏切り。怒りに震えた女は大蛇となって男を殺してしまう。ドラマ「阿修羅のごとく」のテーマを象徴しているようです。
人形浄瑠璃、文学の人形の首(デコ)はこの道50年の人形師 甘利洋一郎氏

徳島県を拠点に活動する著名な人形師であり、特に阿波人形浄瑠璃の木偶(でこ)制作において半世紀以上の経験を持っています。
有名なのは、清姫のデコ。普段は穏やかな菩薩のような顔をしていますが、恐ろしい表情に変化するところは芸術です。

お弟子さんがいるそうですが、この先跡を継ぐ人が少なくなると危機感を感じてるようです。
NETFLIXドラマ 阿修羅のごとく のキャストとストーリー

『阿修羅のごとく』は、向田邦子の原作を基にした作品で、家族の絆や葛藤を描いたヒューマンドラマです。特に、四姉妹の複雑な人間関係が物語の中心となっています。
キャスト
- 三田村綱子(長女): 宮沢りえ(活け花の師匠)夫を亡くした後、息子を一人で育てている。
- 里見巻子(次女): 尾野真千子(専業主婦)夫と二人の子供と暮らしている。
- 竹沢滝子(三女): 蒼井優(図書館司書)独身。
- 里見咲子(四女): 広瀬すず 恋愛に不器用な性格。無名ボクサーと同棲している。
- 恒太郎(父): 國村隼 年老いた父で、愛人と子供がいることが発覚する。
- ふじ(母): 松坂慶子
ストーリー
四姉妹の父親に愛人と子どもがいることが判明し、母親を気遣いながらどう対処したらいいかについて話し合います。しかし、自分たちも「秘め事」や「隠し事」を持っていて、周囲のさまざまな人を巻き込みながら疑心暗鬼が彼女らを悩ませます。
一見ホームコメディですが、男女間の嫉妬や欲望、女の中に潜んでる「阿修羅」を日常の一コマにシレっと覗かせる。ヒューマンドラマです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
NETFLIXドラマ 阿修羅のごとくのワンシーン、人形浄瑠璃だけスポットを当ててみました
ドラマのほうも是非楽しんでくださいね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。